まーは“人質”
をとったのか?


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■ まとめ


 ここまで確認してきたように、むむとめんめんはみみみがバリヤーを破ったため<みみみを助ける>必要はなくなった。そして、<まーに従う>のではなく<みみみに従う>かたちで、まー考案のゲームが行われることになる。一連の流れをみると <みみみがとらえられた から むむとめんめんがまーの要求に従った> ように見えるが、内実は、みみみがまーからゲームの主導権を奪っているのである。

 まーとみみみの間に主導権をめぐる衝突があり、めんめんの立場の揺らぎを回収すると同時にみみみはそれを強奪したとも言える。ことの発端は、まーが<オレのバリヤー>にみみみを封じたことにあると思うが、改めて“バリヤー”という語をみると、みみみが主導権を奪う脅威のようにも思える。試論になるけれど、まーはみみみの主導権を掌握する性質(彼女は主人公である)から身を守るために“バリヤー”に閉じ込めたという理解もできるのではないか

 二人が勝ったら解放するという条件およびみみみの用途をみると、先に語を確認したとおり<人質>に当てはまるように思うけれど、みみみが自力で逃げる可能性を示したうえに、彼女自身が二人のバトルを見たいと指図したためにゲームの実施に至った。 従って、まーは<人質>をとろうとしたかもしれないが、「まーにつかまりみみみは人質にされて」はいないと結論付けたい。

 しかし、自分が考案したゲームを横から掻っ攫われて不満はないのだろうか。「ゲームを楽しみたいだけ」と言うからには、まずはゲームが出来れば良いということだろうけれど、そんな成り行きではじめたゲームを楽しめるのかしら? と私は疑問です。結果オーライなのだろうか、まーさまよ。



 ―― 以上、『まーは“人質”をとったのか?』でした。 



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