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■ 「人質」とは?
まずは言葉を確認しましょう。 |
人質
1)人身を目的物とする担保。約束履行の保証として相手方に引き渡された人。
2)身代金をとるなどのために不法に監禁された人。
担保
債務の履行を確保するため債権者に提供されるもの。
債務
他人に対して一定の給付(行為)をなすべき義務。
債権
ある人(債権者)が他の人(債務者)に対し一定の給付を請求し、
これを実行させることを内容とする権利。 |
〔広辞苑〕 |
そもそも<人質>って何? て話になりますので、「人質」という言葉をしらべてみました。どうやらこのやりとりには3種類の登場人物がいるらしい。命令する人(債権者) 、される人(債務者)、そして人質です。
<人質>とは、辞書が定義するところの意味では(1)「保証として相手方(命令する人)に引き渡された人」 などと説明があるから、命令する人・される人の任意の上で渡された人のことらしい。任意じゃない場合として(2)「不法に監禁」 のような意味が添えられているということなのか。
いずれの場合でも<人質>は担保として機能する人物でなければならない。その人が命令する人に預けられている状態が、命令される人にとって具合が悪い。そういう人物が<人質>として選ばれるのでしょう。
「オイ、オマエら/コイツを助けたいか?」
なんて言っているので、まー(命令する人)がみみみ(人質)をとらえたのは、むむとめんめん(命令される人)にとって不都合だから。―― 自分の作戦を強要するのに役立つと考えたからじゃないか。 それで、むむは疑ったわけだ。「人質でもとったつもりか?」 しかし、「このオレが、そんなセコイまねすると思ったか?」とのたまう。…… じゃあ、いったい君の行いはなんだって言えばいいのさ!
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■ 人質だったのか?
話全体を確認してみると、
みみみがとらわれる
⇒ むむとめんめんはまーの出した要求のとおり動く |
という流れは確かにある。“まーがみみみをとらえて、むむとめんめんに自分の意に沿った行動をとらせた” ように見える。柱書のストーリーが「まーにつかまりみみみは人質にされてしまう」と言ったのは、たぶんそのせいではないか。
しかし、よくよく読んでみるとみみみがとらえられた から むむとめんめんがまーの要求に従った とは一口に言えない 気がしてくる。
ということで、何故まーの要求のとおりに事が運んだのか? その経緯に注意しながら第6巻「とらわれたみみみとわざぼー」を読んでみましょう。
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