まーは“人質”
をとったのか?


   目 次
 
 1ページ
 2ページ
 3ページ
 4ページ
 5ページ
 6ページ
 7ページ


・ * ◆ * ・


保管庫TOPへもどる



■ オマエをいただきにきた


 まーはむむとめんめんをそれぞれ自分の用意した戦士と戦わせようとしていた。彼は段取りを立てていたようで、きっちり動きます。手順は以下の通り。

  イ) みみみをとらえる
  ロ) 二人を準備したステージに追い込む
  ハ) 戦士を出す


 ステージは高い位置にあり、淵から落ちたら死ぬような逃げ場のないところ。そこに戦士を出せば自然戦う流れになるのではないか? みみみをとらえたのは蛇足といえなくもない。自分を<人質をとったセコイ奴>にしないためには必要なかったのではないかとも思う。

 ここでみみみを捕らえるメリットはなんだ?! 

 言えそうなことをあげつらってみる。

【 説1 】
 まーのこの後の手順の邪魔になるという理由があるように思う。むむとめんめんをステージがせりあがる位置に移動させる段取りを邪魔されたらやっかいだから、無力化するために「やぶれない」バリヤーに閉じ込めた…… とすると、まーにとってみみみとはそれほどの脅威ということになるのだけれど、いいのか?

【 説2 】
 みみみをとらえる効力は、むむやめんめんというよりも、みみみ自身に向けたものだったとも考えられます。まーは以前シッポウを消したことで、戦意を喪失させるほどのショックを与えたことがある。向こう側を見通せるバリヤーの中から二人が戦う姿を見せて、どちらかだけでも負けてしまった場合の精神的ショックを狙っていたのかもしれない……! まあ、悪者!!

【 説3 】
 観戦用の乗り物かもしれない。説1、説2の効果もありつつ、オレのバリヤーは浮遊するという便利な機能もついている。まるで割れないシャボン玉!! …… メルヘンだぜ!!

 まーが<人質>をとったわけではないということを前提に3つほど考えてみたけれど、<みみみをどけられる><みみみにダメージを与えられる><乗り物にできる>。そんな具合に、みみみをバリヤーに閉じ込めることは色々と都合が良かったように思う。

 そうなると、

  「おまえをいただきにきた」
  「オイ、オマエら/コイツを助けたいか?」


などと言ってしまっては、あたかも自身が否定する<人質をとった>ように周囲に印象付けてしまうのではないか? 現に要約では<人質をとった>ことになっており、作中のまーの発言を踏まえれば<まー = セコイ人>という当てこすりとも、馬鹿にしているとも取れる言われようなのだから。

 
じゃあ、何で言ったんだ…… っ!!



 ―― もしかすると、リップサービスなのか? みみみが女の子だということに配慮した言動という線もなくはない。彼は読者から「チ・・付いてるに違いない」とまで言われてしまうみみみを女の子らしく扱っているように思う。頭を撫でる、「いただきにきた」など、女が男からされたり言われたりしたらドッキリするような大胆不敵なこと
(実際にそんなことをする人はめったにいなかろう) をしたのかもしれない。あーら、ドラマチック!


2ページ ← ま え つ ぎ → 4ページ



‖ 左上に 目 次 あります ‖