‖9号(2−3)
〔表〕
・ むむはなぜみみみと戦う!?
・ 「たから」とは一体?
・ むむに指令をだした男の正体は・・・?
・ 浮かびあがるなぞ・・・!
・ 宿命の対決/ついに/決着!!
〔柱前〕
・ いきなり決着・・・!?
口数の多いコメントさん。
曰く、この戦いで上記のような謎が浮かび上がるらしい。
が、浮かび上がるだけで謎は謎のまま。答えは出ないってのが読んでのオチですね。
しかし、ここではっきりした事があります。むむ君は登場するたびに秘密だの謎だの得体の知れないものを運んでくる奴だというのが分かってきました。この物語においてものすごく重要なキャラクターなのかもしれないという予感がしてきますね!
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「宿命の対決ついに決着!!」ということで、今回でむむとみみみの戦いは終わるみたい。「宿命」というと広辞苑なんかでは「前世から定まっていた運命」とか大げさに書かれていますが、「戦うべくして戦うに至った」ぐらいの理解が適当でしょう。なにせ、むむ君、この前去り際に約束とりつけてましたから。宿命=前もって約束しておくこと。みなさん覚えておきましょう。運命を切り開くのはあなた自身です!!
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‖10号(2−4)
〔柱前〕
・ むむは、どこへ消えたのか・・・・・・!?
〔表〕
・ ・・・・・・みみ(ママ)とわざぼーの前に/敗れたむむ・・・・・・・・・/
そこで待っていたものは・・・・・・/
深く/冷たい/闇に光る、/
巨悪な/まなざしだった・・・・・・!
・ 衝撃の新展開/スタート!!!
「むむは、どこへ消えたのか」とまるでチーズのような扱いのむむ君。
コメントさんは彼の消失がよほどショックだったのか、むむ君の現状をやたらに実況します。その気持ちの高ぶり、動揺などが「・・・・・・」という言葉を区切る“溜め”のなかに見てとれるような気がする。さらには興奮のあまり主人公の名前を間違える。「みみ」なんて、完全にむむ君と混同しているではないか!!それほどまでにコメントさんの頭の中はむむ君のことでいっぱいなのだ!
わざぼーF.C.のほうでは「技風むむをひとひねり」などとあっけない感じで敗れてしまったことが語られる。次号のコメントさんの反応やいかに・・・・・・!!
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‖11号(2−5)
〔表〕
・ そいつの名は/わざ武王。
・ 絶対倒すべき/敵!!!
・ 事態を知らぬ/みみみの前に/異能戦士登場!!
〔柱前〕
・ 技風むむの思いは、みみみに届くのか・・・・・・!?
「・・・くそぉっ・・・!!/オマエの・・・/オマエの名は・・・、忘れない!!」
「わざ武王―――ッッ!!!」
「オマエなら・・・、/オマエなら勝てる・・・!!」
「きっと/勝てるよ・・・!!/そうさ・・・、/なんたって・・・・・・。」
「オレに勝った/オマエ/なんだから!!」
「なあ・・・、/技々/みみみ!!」 |
〔以上、『わざぼー 第2巻』(小学館)より引用。傍点はイタリックに改めました。〕 |
コメントがむむ君に代わってお知らせします。
「そいつの名はわざ武王。」「絶対倒すべき敵!!!」
(きっと)勝てる=(だから)勝て=倒せ=(絶対)倒すべき。
むむ君の遠まわしな言葉遣いを完結に改めてくれました。
コメントさんの必死の知らせもむなしく、みみみは事態を知らない。そう、所詮コメントは読者と同じマンガ世界の外の存在なのさ!ああ、歯がゆい!歯がゆいなぁ、コメントさん・・・。――しかし、コメントさんは我われ読者と違って先の展開の情報を知っている。ずるいや。
「異能戦士登場!!」
わざ武王、むむ君、みみみとわざぼー。真ん中に知らない人がいるよ!!というわけで、ワープルさんにつけられたカッコイイ呼び名が「異能戦士」。だけれど、毎回どの敵も一風変わった能力をもった人たちなのに、何ゆえ、彼だけをこんな風に呼ぶのか。
そう、このパターンはむむ君を「新たなる敵」と言ったとき〔6号〕と似たところではないか。みみみを倒すための能力を携えてやってくるのがいつもの敵。ワープルさんはそうではない能力を持っているらしい、とほのめかしていると思われる。・・・さあ、ちょっと用事が違う人がやってくるぞ!!(ワクワク)
それにしても「技風むむの思いは、みみみに届くのか・・・・・・!?」なんて、図らずもむむみみ感漂う一文です。みなさんの頭の中にありもしない情景が過ぎったのではないでしょうか?!
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‖12号(2−6)
〔表〕
・ がんばれ!みみみ/応援カラー!!
・ どんな/敵でも・・・/ぜってー勝つ!!
本誌はみみみの活躍を応援するため、カラーページをプレゼント。
みみみは読者に向けて今後の戦いについての抱負を述べた・・・
なんて、なにやら物語裏で本誌とみみみの間にやり取りがあったらしい事が伺える、ちょっと変わったコメントです。コメントさんはついにマンガの外で見ている歯がゆさに耐え切れず直接コンタクトした模様。みみみからコメントまで持ち帰ってくるとは、いい仕事してます。
しかし、応援に踏み切ったのはむむ君を助けるためにみみみが敵陣に突入するという展開あってこそ。ということは、むむ君救出を応援する意図がそこにはあり、むむ君が救われる事が強く願われているように感じられる・・・。そうだ!前々からそれとなく伺う事ができたコメントさんのむむ君へのご執心ぶりから考えられることは、このカラーページはみみみを応援するそぶりでむむ君への愛を表現しているものに違いない!!
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コメントさんの大いなる意思は、
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マンガの世界と外の世界を超えた・・・!! |
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・・・さて、またちょっとしたトリビアですが、コミックではわざぼーは怒りの四つ角を浮かべて「焼肉/食べたい・・・。」(写植)と状況にそぐわないちぐはぐなことを考えてる。曽山作品にありがちな唐突さではあるけれど、なんで腹立ててまでそんなこと考えてるんだろう?なんて不思議に思っていた方もいたはずです。ご覧の通りわざぼーだけモノクロページにいるので、本誌では「オレ/白黒ページ/かよ・・・・・・」(書き文字)と不満を述べていました。
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